30代の男です。
今回紹介したいのは、週刊少年マガジンで現在連載中のサッカー漫画『ブル―ロック』(原作:金城宗幸原作、作画:ノ村優介)です。

W杯で思った成績を残せなかった日本フットボール連合は、強力なフォワードの存在こそ日本代表に必要なものだと考え、絶対的なストライカーを育成するプロジェクトを立ち上げます。
その名も「青い監獄(ブル―ロック)プロジェクト」。
その内容は、全国からユース年代の有望なフォワードを集め、ブルーロックと呼ばれる施設に幽閉し、生き残りをかけた競争をさせるというもの。
合格者は必ず世界一のストライカーになれると謳いながら、不合格者は永遠に日本代表の失うという過酷な条件が付きつけられます。
それでも世界一のストライカーを目指すと心に決めた天才たちの、サバイバルが始まるというストーリーです。
このように設定はかなり荒唐無稽で、ある意味でサッカーファンを冒涜しているようにも見えますが、この中で語られ、貫かれているサッカー理論はかなりリアルで具体性があり、説得力があります。
例えば主人公の潔世一は生き残りの中で追い詰められ、必死にプレイしていくうちに自分の空間認識能力の高さに気がつきます。
それは近代サッカーにおいて重要な能力として現実でも注目されていますが、潔の進化はそれだけにとどまらず、ストライカーとしてボールを点で合わせるダイレクトシュートを自分の絶対的な特技として開花させます。
さらに潔のその空間認識能力の高さは、ボールの行方とゴールの気配を「匂い」として感じ取れるようになり、オフェンスもディフェンスも一体化させたゲーム全体を支配できる能力としてさらなる進化を遂げていくのです。
このように漫画で描かれると大げさですが、これらは実際のサッカーでも選手に必要な能力とされており、実はかなり現実に即したリアルな知識から構築されていると考えられます。
そんなサバイバルとか必殺技のような漫画らしいキャッチ―さも併せ持ちながら、実はしっかりとしたサッカー理論に基づいてもいるというのがこの漫画の魅力です。
もしこの漫画が実写映画化されるようなことがあれば、少しSF的な要素も持った、これまでにない新しいスポーツ映画になるかもしれません。
ぜひ見に行きたいですね。
この作品の他に最近面白いと思っている漫画は『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『化物語』などです。