一児のママ兼フリーライターをやっている1980年生まれの43歳女性です。
普段は小説やエッセイなどの本ばかり読む私です。
珍しく全30巻すべてを購入して夢中になって読んだ漫画は、椎名軽穂さんの「君に届け」です。
「君に届け」ってどんな漫画?
Wikipediaをご覧いただくと分かりますが、アニメ化やドラマ化や映画化もされるほど人気のある作品となっています。
私はドラマ化や映画化される前から、2006年の一巻発売当時からこの漫画に夢中です。
この漫画知ったきっかけ、夢中になった理由
普段あまり漫画を読まない私がなぜここまで夢中になったかです。
その当時の職場の同僚に私の誕生日に軽い気持ちでたまたまプレゼントされたからです。
何巻まで続くのかその当時はまだ分からない無名の漫画の一巻だけを、ユーモラスな同僚からネタとしてプレゼントされたのでした。
面白半分でネタとして読み始めた
面白半分でネタとして読み始めた私でしたが、20ページ読んだところですでに心を鷲掴みにされていました。
主人公の女子高生である黒沼爽子の目立たないけれど純粋で前向きな心意気にすっかり私の心が持っていかれたからです。
そこからはずっと不器用な爽子の友情や恋や夢を応援するサポーターかのように、私も泣いたり笑ったりしながら夢中で読み進めていきました。
発売毎に一巻ずつ買い足し
あれから発売毎に一巻ずつ買い足していき、10年以上もの年月をかけ30巻。
ついに最終回を迎えました。
こんなに漫画の発売日が待ち遠しくて30巻も買い揃え、夢中で読み進めた漫画は初めてでした。
出会わせてくれた同僚に今でも感謝です。
「君に届け」の良さ
爽子を始め、友達の千鶴とあやね、恋人の風早くん、ライバルのくるみ、同級生の龍、先生のピン、登場人物全員がそれぞれに魅力的。
キャラクターが生きていることこそが、この漫画の一番の良さだと思います。
それぞれにスポットライトが当たる内にどんどんみんなのことが好きになっていきました。
自分も君に届けの世界線にいるような没入感を与えてくれる漫画です。
私が特に好きなシーン
特に私が好きなシーンは、2巻の学校の女子トイレで爽子が友情のために闘うシーンです。
噂話や悪口を言いふらされる千鶴とあやね。
二人のために爽子は言いふらしている女子たち相手に正当に闘います。
それが千鶴やあやねはもちろん、私たち読者の心も揺さぶり号泣してしまいます。
3人が本当の意味で友達になる強くて温かい場面です。
君に届けの番外編、「運命の人」もお勧め
君に届けは爽子の高校時代の物語で、最終回では卒業を描いています。
そして、その後の大学生活を描いた番外編である「運命の人」もお勧めです。
なぜお勧めかというと主人公が爽子ではなく、君に届けではライバル役だったくるみに変わるからです。
同じ世界線なのに視点が変わることこそが面白いです。
客観的に見る爽子や風早くんも新鮮だし、深掘りされたくるみ自体も魅力的で応援したくなります。
そしてくるみの恋を描いた「運命の人」の相手は赤星英治。
この英治もまた以前の椎名軽穂先生の漫画「CRAZY FOR YOU」にライバル役で出ていた魅力的なキャラクターです。
- 君に届け全30巻
- CRAZY FOR YOU全6巻
- 運命の人全3巻
の3作品を合わせて読んだら同じ世界線へ没入できること間違いなしです。
上記の順に読むと伏線もあったりで面白さが倍増しますので、よりお勧めです。
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