1966年生まれの57歳、男性です。
私がおすすめしたいのは、「われら九人の甲子園」(作:高橋三千綱先生 画 かざま鋭二先生)です。
「われら九人の甲子園」との出会い
私が大学生の頃に、当時出始めていた「マンガ喫茶」で出会いました。
野球漫画の名作は数多くあります。
なぜか「ベスト〇〇」には全く出てこないこの作品。
ですが、私の中では間違いなくBEST OF THE BESTです。
あらすじ
主人公は小林誠一郎、投手。
一見ちゃらけた性格に見せていますが、実はとてつもなく真摯な好青年です。
元プロ野球選手、家を出てしまった父への反骨心と尊敬を心の奥底に隠し、9人きっちりの秋葉高校をエースとして引っ張り、奇跡の甲子園初出場、その後の激闘の舞台へと導きます。
物語は、この小林君を中心に、野球部のメンバー、監督、友達以上恋人未満の陽子、そしてその家族に至るまでの、大切ななエピソードを緻密に丁寧に描いています。
そしてどのエピソードもこの物語に欠かせないものなのです。
この漫画の面白さ
物語なので、当然ごく少数の悪人、許せないやつらは出てきます。
が、彼らを除いた登場人物の共通点は「熱くて純真」の言葉で集約できると思います。
もう一つは、世間の評判とかには関係なく、自分は本当に正しいと信じることにどれだけ真摯でいられるか、を全登場人物から読者に対して問うてくれていることを強く感じます。
それぞれの登場人物たちが、様々な経験を経て、それぞれの道を見つけ邁進していくのです。
が、小林君はなんとメジャーリーガーへと昇り詰めるのです。
この単行本が発刊されたのは1986年10月27日。
野茂英雄さんがメジャーデビューする約10年前にこの漫画が存在したことは、非常に感慨深いです。
分厚い単行本で全9巻。
波乱万丈の中、一気に読み進めます。
何度読んでも胸が熱くなり、涙が止まらなくなる、私の最高のおすすめの物語です。
これ書いてても目が潤んできてしました。
野茂さんも、大谷単さんも、きっと読んだに違いないと確信しています!
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